ワインの評価      1993〜95年

 

Mirassou (Monterey) Pinot Noir '86
1993・7・31
あまりピノらしくないピノ。大ジョンソンに、カリフォルニアでピノを作るのは難しいと書いてあるが、その通りなのだろうか。

Chateau de Nouvelles (Fitou) '86 シャトー詰 13% 2030円
1994・2・6
明らかにカリニャンの味。渋く、色は濃い。芳香も味も乏しく退屈。ミディのカリニャンを多く含んだワインには気を付けよ。

Penfold's Kalimna Bin28 '88 渋谷のホット・キャロットで。
1994・2・19
芳香よし。樫樽のバニラ香。しっかり熟成。

C*tes du Rhone 白 '92 E.Guigal 13%
1994・2・22
前にもローヌの白を飲んだがその時と同じ味。クレレットか、ブルブランか、グルナシュ・ブランのどれかか、混醸であろうが、十分満足のいく味。芳香は強くなく、酸も弱く、南方の白ワインの味であるが、がっしりと作られている。いや、酸はそこそこある。味もある。僕はこの重く安定した味が好きだ。いい白ワインだ。ローヌは白もいい。いつまでも飲み続けたい味。
アルコールの強さからクレレットの可能性が高いか。グルナシュ・ブランもありえる。アルコールが強く酸が弱いのは南方の葡萄に総じて言えること。

Listrac Ch.Lestage '85 ブルジュワ級 シャトー詰め 度数表示なし
1994・2・23
このワインしばらく前に開栓したもので、その時は酸っぱくて飲めなかった。何ヵ月か寝かしておいたら、いまでも多少酸っぱいが、それでも十分飲めるものになっていた。ワインとはなんと不思議な酒か。ワインは生きている。
立派な芳香。渋味は普通。一人前のボルドー、美味い。ボルドーとはなんと素晴らしい酒だろう。まだまだ飲み足りない。ボルドーは美味い。

Bourgogne-Passe-Tout-Grains '91 No*mie Vernaux 12.5% 輸入元・日本オリヴィエ
1994・2・25
=ボジョレ。

House Red Table Wine, 産地指定・California, 11% 駅前ライフで600円
produced and bottled by Oak Ridge Vineyards(Lodi, Central Valley)輸入元・国分 品種、Durif, Barbera, Carignan
1994・2・28
「明るく澄んだ色合で、香ばしい土の香とプラムフルーツの様な香りの調和がよくとれたライトタイプワインです。」
見事な紫色。心地よい酸っぱい香り。この新鮮で酸っぱい味はプラムと形容していいのだろうか。香りと酸味はバルベラから来る。渋はカリニャンとデュリフ。色は三種とも良い。エキス分はどれも少ないから軽いワインが出来ている。なかなか見事な出来栄えのテーブルワインと言えまいか。フランスとイタリアとスペインの品種がカリフォルニアの地で輝かしく結び付いた!

House White Table Wine, 産地指定・California, 11% 駅前ライフで600円
produced and bottled by Oak Ridge Vineyards(Lodi, Central Valley)輸入元・国分 品種、Colombard, Chenin Blanc, Tocai(ミュスカデルカピノ・グリ?)
1994・3・4
芳香は思ったほどはないが、酸はやはり効いている。味は結構あってこの価格では上出来である。
アルコール度数の低さは日常用ワインの重要な要件のひとつであろう。

Matua Valley, M*ller-Thurgau, '93 産地指定・Hawkes Bay 11.5% 1500円
1994・3・13
膨らみのある芳香と爽やかな刺激のある酸味までは、ドイツワインそっくりの上々の出来栄えであるが、その後には何も続かない。はっきり言って水っぽく、全くと言って言い程内容がない。後味が短いも何も全くない。なぜこうなのか、土壌のせいか、葡萄の木が若いのか。初めてのニュージーランド、これでは先が厳しい。

Steelhead Run,Blanc de Pinot Noir '89 産地指定・Napa County,10% 1300円
Made and bottled by Buena Vista
1994・3・20
ブエナ・ヴィスタのいつもの味。さわやかな酸味が効いている。

Ober-Fl*rsheimer Burg Rodenstein RH, Faberrebe, Kabinett, halbtrocken '85
Erzeugergenossenschaft St.Josef, Erzeugerabfullung, 1200円
1994・3・23
久しぶりの本格的なドイツワイン。とあるコンビニで、くずワインの山の中から、なんとFaberrebe などという珍しいものを見つけて買ってきてしまった。'85 のもので、酸化していないか心配であったが、色はかなりシェリー色に近くなっていたが、味は元がしっかりと酸の効いたものであったためだろうか、少しもおかしくなっていなかった。白ワインで八年を越えてまだ十分酸味の効いた堂々たるもので、微かにフィノ・シェリー風になってはいるが、ドイツワインの品質の高さをまざまざと見せ付けてくれる。アルコール度数の表示がないのは困りもの。半辛とあるが、不自然な甘さは少しも感じさせない。もっともドイツワイン特有の芳醇な味わいには欠けていないが。もう一本残っていたので明日買ってこよう。

Soave, i Vigneti del Sole, Effepivi, 11.5%, '92  620円 山田酒販
1994・3・28
素ソアーヴェだが、酸味が効いていて、また水のように飲みやすく親しみやすいワイン。ということは、このソアーヴェではトレビアーノの持つ酸が効果的に効いているということではないか。ソアーヴェの持つ魅力、人気の秘密を伺わせるに十分なワインといえる。

Sangiovese del Veneto, '92 VdT, 11% Mero社,  580円 山田酒販
1994・4・1
イタリア風の酸味。あと一年位は置いておけそうな渋み。ここまではいいのだが、なぜか微かに妙な甘味を感じる。加糖しているのだろうか。この価格ならまあ許せるといったところ。でももう一本買いたいとはいかない。

Southern Cross, Burgundy, 12.9% エキス分7%未満 果汁糖度26c以下
produced and bottled by Kaiser Stule, Nuriootpa, South Australia 600円杉浦
1994・4・8
明らかにシラー種で出来たワイン。テーブルワインらしくある程度軽く作られてはいるが酸味、渋みはしっかり持っている。シラーという高級品種が大量に植えられて日常用ワインにも用いられているオーストラリアの赤のテーブルワインは大変お買い得である。

Lot No.6, Zinfandel, Made and bottled by Mirassou, 産地指定・California, 12%
1994・4・15   あつた 1500円
酸味ははっきりとあり、よくこなれた渋みもある。しかし何か、はっきりと甘味としては感じられないが、砂糖か何か入れたのではないかという嫌な味がする。前にもカリフォルニアのワインでそっくりな味を経験したことがある。Santa Clara Valley Zinfandel Sycamore Creekというやつ。とにかく、Mirassouの製品はもう二度と買わない。

Chablis Premier Cru Fourchaume '91 Alexandran とかいうネゴシアン。
1994・4・16     伊勢丹 2000円
まずまずのシャブリ。素晴らしい出来栄えとは言えない。

Pomerol, Ch.Mazeyres, '87, 12.5% シャトー詰め 山田酒販 2750円
1994・4・24
出来の良くない年はこのようなものなのか。何となくワインの作りが弱い。ワインに芯がない。虚弱児のワイン。無論メルロー種ゆえのこともあろうが、上出来のメルローはもっとしっかりしていなくてはならない。良く言って柔らかいワイン。盛りを過ぎてしまった可能性は高い。

Canon-Fronsac, Ch.Mazeris-Bellevue, '86, 12% シャトー詰め
1994・4・28
まだ渋みが残っている。しっかりしたワイン。典型的なメルローであるとは思えない。
後で調べたらMer 45%, CS 40%,CF 15%であった。

South Eastern Austraria Chardonnay Bin65, 92' Lindemans 13%
1994・4・29
こくがあると書いてあるが、まああるのか。母親がおいしいおいしいと言っていた。ただちょっと苦みというのか、何かはっきりしないものがあったが、ただ軽いだけのワインでないことは確かである。ところでこのSouth Eastern って何だ?

Torres San Jordi '90 産地指定・Pened*s 10.5%  すぎうら700円
1994・5・15
白ワイン。酸味が効いている。飲むと口にたっぷり旨味が残る。上質の白ワイン。トレスの実力を実感した。品種名は不明。

Vin*cola do vale do D*o, '89, Regi*o Demarcada, Reserva Branca, 12%
1994・6・25  あつた1600円
薄く、水っぽくさえ感じる。香りはあるが。こくのあるワインをと思ってこれを買ったのだが当てが外れた。草木の香がある。蜂蜜色でいくらか濃い。

Le JJ de Mortier V.d.T. 11.5%    Big A 450円
1994・7・10
テーブルワインにしては美味い。とにかく香りがある。上出来、そしてこの安さ。

KWV Steen, Coastal Region, Paarl '90 あつた 1200円
1994・7・21
Steen はシュナンとは言ってもあまり良いクローンではないのだろうか。強い辛口。酸が多少刺激的。色は美しい麦藁色。芳香は微かに。これは確かにシュナンではあるが、高貴さに欠けているのではないか。口に含むと渋み混じりではありながら味がある。

Marsannay, Dom. Fougeray de Beauclair, '86, 13% ドメーヌ元詰め
1994・7・28
色は完全に熟したワインのもの。香りはいくらか衰えているがピノの香り。味は?殆ど考える間もなく次々と杯が干されていった、おいしくなっていたワイン。めったに飲めない熟成のピノ。

Sancerre, '88, 12.5% Rabier社
1994・8・13
サンセールの持ちのよさが分かる。六年もの。酸味が強まっているが、熟成の味わい。ソーヴィニョン種が、すぐれた品種であることを証明している。

Merlot, '89, 13% 産地指定・Napa County
Selected and bottled by Mountain View Vintners,  良酒880円
1994・8・18
メルローならではの柔らかさ。買ったばかりなのによく熟していて満足。カリフォルニアの叡知。

Rowland Flat, South Austraria, Chardonnay, 92' Orlando, 13% あつた1500円
1994・9・14
僕が今までに飲んだシャルドネの中で最もすばらしいものと言っていいのではないか。四月に飲んだ同じオーストラリアの、同じ年のシャルドネも良かったが、それを一段上回る。味と香りに高い密度がある。これは僕が理想とする白ワインにかなり近いものなのではないか。色も充実した濃さを持っている。蜂蜜をもう少し薄くしたような色合?味?酸味は十分ある。何といってもワインを飲み込んだ後なお口中に残る煙ったような後味の濃さ!シャルドネ特有のこの味、これをなんと言葉に言い表わしたらよいのであろうか。シャルドネが最高の白葡萄であることを僕は今日納得できたのではないだろうか。

Cabernet Sauvignion, '88, 13% 産地指定・North Coast
Selected and bottled by Mountain View Vintners,  良酒880円
1994・9・17
同じワイナリーのメルローが良かったから買ってみた。カベルネはボルドーをはじめ錚々たるところが作っているわけだから、これは最高のものとは言えないが、メルローと同じように懸命に考えて作っているという感じはする。カベルネの酸味、カベルネ特有の木の感じがする渋みのある香りを持ちながらそこそこ熟している。カベルネを日常的に飲んでいいワインにしようとしている?

Golden Valley, Rhine Riesling & Gewurztraminer, 年号なし 12.2% 良酒1080円
Produced and Bottled by Vasse Felix, Margaret River Region 西オーストラリア
1994・9・?
素晴らしい。ぴりぴりっと来る刺激味。フルーティな味わい。葡萄そのものの甘酸っぱいおいしさを感じさせる。リースリンクだけではない、トラミネールが加わっているがゆえの味か。

Gewurztraminer, '87, 11% 産地指定・Monterey County
Selected and bottled by Mountain View Vintners,  良酒580円
1994・11・24
Die Farbe des Weins ist goldgelb. Es duftet intensiv. Honigahnlichen Geruch hat der Wein.

Zinfandel, '89, 12% 産地指定・Mendozino County 遠山商店1500円
Produced and Bottled by Cresta Blanca
1994・12・25
Ein warmer Wein. duftet gut, hat genug Saure und Gerbstoff. Gut ausgewogen. Ein ausgezeichneter Wein.

Pergoleto, '91, 11% Vino da Tavola Bianco dell'Umbria, Lungarotti社
Trebbiano & Grechetto種             すぎうら500円
1995・1・4
典型的なイタリアの白。トレヴィアーノの酸の味が大勢を決している。グレチェットも何程かのものを付け加えているはず。実力メーカーが作った良質のワイン。

Dolcetto di Diano d'Alba, '90, 13% Anforio社 あつた2000円
イタリアによくある赤ワイン。酸味、色合、その他全体的にバルベラに近い感じ。偉大なワインとは言えない。ピエモンテの人は普段はバルベラとドルチェットを飲んでネッビオーロを輸出しているという。さもありなんという、他に取り立てて言うこともない、日常的に使うしかないワイン。飲み口の良さが取り柄か。

Peneses, Rosado, '91, 12%, Masia Bach社, 白葡萄Macabeo &赤葡萄Tempranillo
1995・2・上旬                 杉浦500円
いかにもロゼ風の人工的な甘味の残り方があって、僕の嫌いなタイプ。

Vin de Pays de la Vicomt* d'Aumelas, H*rault県 '93, 11.5% あつた約500円
1995・2・27
僕が常々日常的に飲まれるのにもっとも適していと考えている味のワイン。酸味がぴりっと効いている。甘味は無論まったくなく、渋みなども少しも出っ張らない。軽いが薄くはない。むつかしく考える事無くとも、日常の食事に合う。

Carlo Rossi, California White Wine, 11% BigA 400円
1995・4・2
僭称シャブリ。この値段でこの味が飲めれば十分満足できる。もっとも少し水っぽく感じないでもないが不快には思わない。味の主要要素がしっかり整っているからであろう。

Sz*rkebar*t, '92 11.5% ピノ・グリ種 産地指定Balatoni Hungarovin社 あつた
1995・4・20
実にいろんな味が複雑に混じりあっている。酸味は弱く派手さはない。色は黄色め。かすかに蜜の香りがする。これがルーレンダーであることが実感できた。
「バラトン湖の北岸バラトニーは、湖南に反射する恵み豊かな陽光を受け、水捌けも良いところ。」

Ober-Fl*rsheimer Burg Rodenstein RH, Faberrebe, Kabinett, halbtrocken '85
Erzeugergenossenschaft St.Josef, Erzeugerabfullung, 1200円
1995・6・23
一年三ヵ月前に飲んだものと同じもの。いまもって頂点にあり続けて少しも衰えることのないワイン。色の濃密な濃さ。ドイツの白の偉大さ。

Freyburger Herrenberg '92 Spatburgunder, Kabinett, trocken 11度 Saale/Unstrut 93年生産者元詰め  36DM 
Auerbachskeller (Leipzig) で
1995年夏
まだ若い。

'92 Kerner, QbA Bereich Meisen, trocken  11.5度 93年壜詰め Genossenschaft
Dresdner Ratskeller で      水っぽい。

WeimarのHotel Elephantのレストランで飲んだGrau(Weis?)burgunderもテーブルワインという水準を少しも超えていなかった。東ドイツのワインの水準はまだまだ低い。

Chianti Classico, '90, Castello Vicchiomaggio, 12度
1995・9・
よく熟している。もう既に峠を越して下り坂に入り始めていた。酸も渋みも完全にこなれ切っていた。キアンティ・クラシコは五年で飲み頃が過ぎてしまう程度のものであるということがはっきりと分かった。このワイン決して悪いものではないが、偉大なワインというには遠い。
キアンティ・クラシコには、上にリゼルヴァというクラスがある。また90年のものは、小ジョンソンによると、飲み頃になるのが早かった。

Pauillac, Carruades de Lafite Rothschild, '87, 12% 城詰 良酒 3000円
1995・9・18
色は結構濃い、かなり熟した色をしている。香りははっきりと若い樫樽のもの。味は結構渋い。もう一、二年は保つのではないかと思う程である。酸味も十分ある。だが飲み下すと、やはり中身の軽さを感じる。条件の悪い中、何とか樽でバランスを保って作ったという感じ。酒作りのセンスで挽回しようという考え。悪いワインではないが、これが三千円なら、もっと無名のシャトーでもいいから良い年のワインを、二千円で買ってきて飲んだほうがいい。そのほうがどっしりとしたボルドーを味わえる。
ラフィットのセカンドであった。

Barossa Valley, Mildara社 Muscat Blanc Late Harvest '93 10% あつた1250円
遅摘みで糖度を高めてあるが、酸味を舌に感じるくらい十分持ち、かすかに発砲性もあるので、甘ったるく感じることなく、マスカットの芳香を楽しむことができる。非常に高く評価できるワイン。

燕山地区(中国北部)・龍徽葡萄白酒・Dragon Seal Medium Dry Wine, '89, 12%
葡萄3品種・Beijing Friendship Winery, 良酒 700円?
1995・10・7
フランス第一のワイン会社との合弁事業とあるが、ペルノリカールジャパン輸入と書いてあるので、ペルノリカール社のことであろう。予想に反して辛口。かなりしっかりしたワインであった。もしこれがドイツの会社との合弁であったら、きっと甘口であったであろう。これはフランス風の引き締まった辛口白ワインであると言えるであろう。

Haut-M*doc, Ch.Beaumont, '91, Grand Bourgeois, 12.5%, 城詰 大林 1650円
1995・10・13
非常に出来の悪い年のものであることに買ってから気付いた。Peppercornにもともと早飲みタイプのものを作るシャトーであると書いてあるので、ボルドーとしてはかなり早めに開けてみた。若いので新鮮な渋みを感じることが出来るが、やはりこれ以上熟成させても意味のない、性格の弱いワインであると思う。色は濃い。
翌日。こなれてきてもっとよくなった。

Saint-Emilion Grand Cru Class*, Ch.La Tour-Figeac, '86, 13% 城詰 良酒 2580円
香りはよい、若々しいとさえ思える。色は既に十分な熟成を示している。飲むと舌に渋みがざらつく位にあるから、まだまだ寿命はあると思うのだが、造りは既に力を失いかけていた。もう少し早く開けてもよかったかと思うが何せ買ったのがわずか数ヵ月前だからそうもいかなかった。Peppercornにはメルロー六割、フラン四割とある。渋みが残っているのはカベルネ・フランのおかげであろう。造りが崩れかけているのはメルローの弱さであろう。メルローの比率が高いときはある程度カベルネ・ソーヴィニョンを入れたほうがいいのではなかろうか。そう言わず、これはこれとしてある程度早く飲んでおけば問題はなかったのだ。もっともそんな悪いワインではないが。

Hardes-Weinviertel, Sonnbergen, Schlossweingut Graf Hardegg, '91, 12.5%
92年城詰, Blauer Zweigelt種, Qualitatswein, サリで3000円近くしたはず。
1995・11・2
綺麗な紅、濁りはない。香りは非常に弱い。平たいワインではあるが、上品な酸味、適度の渋み。

Rheingau, Rauenthaler Steinm*cher, Riesling Spatlese, '85, 86年城詰,
GebietsWinzergenossenschaft Rheingau  ハンブルクのFischer で三年半前買った。
1995・11・2
予想を上回るすばらしさ。モーゼルとはまったく異なった趣のラインガウの偉大さ。ソーテルヌのような充実しきった黄金の雫。シュペートレーゼが本来どのようなものなのかこの一壜によって初めて知った。初めたっぷりあっただろう糖分が、甘口ワインとはもはや呼ばれ得ないところまで十分に引き締められた。このワインあと五年は保ったであろう。

Bergerac Ros*, Le Vigneau, '93, 12% 半リットル550円あつた
1995・11・23
これは立派な辛口のロゼ。色、味も濃い目。こんなロゼならどんどん利用できる。ロゼは料理に合わせ易いから。

Lacryma Christi del Vesuvio, 白 Mastroberardino, '93, 12%, 渋谷東急 1850円
1995・12・8
Coda-di-Volpe(Pallagrello)種100%。香り、極くわずか。たっぷりした広がりのある酸味を持っている。イタリアの白であるから無論贅肉はついていない。この酸味から、ベルギービール、Gueuzeで感じたものに似たものが感じられてくる。

Barbaresco, '89, 14%, Fontanafredda社 大林 1850円
1995・12・31
ちょっと峠を越しかかっている。Barbarescoの Riservaでないやつは、4〜5年しか保たないものだと思っておくべきなのかもしれない。ただあと、料理との組合せが悪いから力を発揮できていないという可能性もあるかなと思った。


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