ワインラベル 表示を厳正に

米の輸入、ブレンド米の販売が始まった。国民の関心は高く、ブレンド率の不当表示に対する監視の目は厳しい。先日もある沖縄の業者が、タイ米が16%混入されているのに、10%として表示していたため立ち入り検査を受けていた。ところで、国産品と外国産品がブレンドで商品化されることの多いその他の食品として、ワインが挙げられる。しかし奇妙なことに、ブレンドワインに関しては、「国産ワイン・輸入ワイン使用」という誠に簡潔にして曖昧な表示がまかり通っているという現実がある。米の場合は6%の違いが問題にされる中、ワインのラベルでは混入比率どころか、生産した国名さえ隠されるアンフェアな表示が許されるという事実には疑問を感じざるを得ない。メーカー各社や、公正取引委員会の見解を聞きたいものである。
(1993年頃の執筆)


生産国名のような重要な情報は、裏のラベルにではなく、表のラベルに表示されるというのは国際的な常識である。


アルコール度数を正確に表示せよ。14度未満などというのは何も表示したことにはならない。アルコール度数はワインの性格を知る上での重要な情報の一つである。


清水真哉の酒

清水真哉のホームページ inserted by FC2 system