米 焼 酎

◎○△▽×


泡盛

@タイ米+黒麹
二次仕込みをしない。 醪を絞らないまま蒸溜する。

普通の米焼酎の原材料は「米・米麹」と表記してあるが、泡盛の原材料は米麹のみである。
これが「二次仕込みをしない」ということの意味であろう。
清酒は二次仕込みをしているということになる。

醪を絞らないとは、泡盛と球磨焼酎は酒粕焼酎でもあるということだ。


泡盛の評価

那覇市首里崎山町・瑞泉酒造(創業1887年明治20年)・瑞泉おもろ・10年甕貯蔵古酒
43度
詰口日 (おそらく平成)15年10月13日
720ml 入手経路不明
2019/12/9
無色透明。
うっすら泡盛の香りがする。
味は濃い。
アルコール辛さは弱い。
質感に厚みがある。これは焼酎として重要な美質である。
識名酒造・時雨・20年古酒よりも上ではないか。
2021/8/22(日)
泡盛独特の香りがたゆたう。
旨い。
少しアルコール辛さはあるが、甘みがそれを越えて広がる。

那覇市首里鳥堀町・咲元酒造(創業1902年明治35年)・8年古酒 ○
40度
四合2500円(あつた)
いいもの。どんどん飲めてしまう。

那覇市首里赤田町・識名酒造(創業1918年大正7年)・時雨・20年古酒
43度
限定 500本
国際通古酒屋600ml 弐万円 ○
1999年以前に沖縄に行った時に購入
芳香は素晴らしい。最高に近いのかもしれない。だがまだかなりぴりっと来る。味にはたいへんな甘味・旨味がある。さすがはの泡盛。
2019/12/8
無色透明。
薄く柔らかい芳香。
美味(うま)い、味がたっぷり。
しかしアルコール辛さは残る。
何から来るのかは知らないが、泡盛特有の味。

那覇市・久米仙酒造(創業1952年昭和27年)・久米仙古酒
43度
芳しい。芳香に乏しい。 △

中頭郡西原町・石川酒造場(創業1949年)・御物城(オモノグスク) 25度
あつた 1780円 ×
嫌な辛さがある。駄目。蒸溜の技術か熟成の技術のせいか知らないが、情けない。

中頭郡西原町・石川酒造場・琉球王・15年熟成古酒 ×→◎
南蛮甕貯蔵・43度
入手年月日不明・Y氏のお土産 720ml
辛い、駄目。15年経っても蒸留技術の未熟は隠し切れない。この場合、15年という数字は逆に、技術の低さを示す数値となってしまっている。しかし、こうした辛さとは、成分的には何のせいなのだろうか。
2001/10/30
上の感想を書いたまったく同じ壜の酒が、今日飲んでみたら実にコクがあって豊潤で厚みのある酒になっていた。驚くべきことである。出だしの荒っぽい酒ほど、後になって豊かさを身につけてくるとは、まさに人間と同じではないか。
2019/11/4
無色透明。
香りは薄いが、泡盛らしい香り、
やはりアルコール辛さは残るが、味に旨味は出ている。
質感に滑らかさもある。
しかしこれは日本の焼酎の最高水準をなすと言えるであろうか。
それを考えると少し残念さもある。

国頭郡今帰仁村・今帰仁酒造所(創業1948年)・琉球の風 43度 十年古酒 ◎

島尻郡久米島町(沖縄諸島最も西に位置する島。島全域が久米島町)・株式会社久米島の久米仙(創業1949年)・五年 △
40度
芳香にいまいち乏しい?熟成がまだまだ足りない。

石垣市石垣・八重泉酒造・黒真珠・五年古酒
43度
2002/5/26 新浦安の酒屋・蔵人(くろうど)にて購入 720ml 2000円
2020/8/1
無色透明。
香りは弱い。
五年古酒である上に18年瓶熟してもなおアルコール辛さがある。
しかし味には酒の旨味というものは出ている。
焼酎の味ははっきり感じられる。
2021/7/30
香りはある。
酒の旨味もあるが、アルコール辛さがどうしようもなく強い。
2021/7/31
上で書いているのはテイスティングの結果なのだが、実際につまみとともに飲むと、旨味の方が強く感じられ、アルコール辛さは味の要素として、むしろ快感として感じられてしまう、この不思議さ。

八重山郡与那国町(与那国島の全部からなる。日本最西端)・国泉泡盛合名会社(創業1958年)・どなん
43度
舌に染み込む甘味。最高。 ◎

僕はどなんによって泡盛の旨味に目覚めた。焼酎の中で最高の品質を保っている酒は泡盛である。球磨焼酎の比ではない。泡盛の独特の芳香は、あの強い匂いのあるタイ米に由来するに違いない。泡盛は素晴らしい。泡盛は焼酎のコニャックである。泡盛には焼酎のなかでも特別の位置が与えられるべきである。

琉球泡盛・酒造協同組合 35度 ○


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