ジン

Genever 穀物からとったアルコールに、杜松の実の果汁を混ぜて再び蒸留したもの。

Steinhäger (ドイツの町Steinhagen(Westfalen)産出)穀物からとったアルコールに、杜松の実の果汁を発酵・蒸留したものを混ぜて再び蒸留したもの。

ロンドン・ドライ・ジンは、オランダ・ジン(Genever) の流れを汲むものである。

ポーランドのハンター(Mysliwska )もジン、特にシュタインヘーガー風のジンの一種である。


オランダ・ジン

Bols 1575


オランダ・ジンの評価

Hartog Noord, Zeer Oude Genever, Reserve, 15years old
Distilled January 2003
Matured in oak casks
and bottled for specialist 20th February 2018 by Noord's Wijnhandel at Amsterdam
輸入業者ユニオンフード
42度
2019/10/4注文 10/6受け取り ちゃがたパーク(岡山県総社市 Amazon) 700ml 8939円
大麦、ライ麦、とうもろこしが原料。ホワイト・オーク樽で15年熟成。
2019/10/21
日本酒の古酒というか、枯葉のような色が、濃くも薄くもなくついている。
わずかに中国の白酒のような香りがする。
これはジンか?ジュニパーベリーというものを感じることができない。
アルコール辛さは弱いがある。
古熟した感じはある。
甘みはほとんどない。
何と評価していいのか戸惑うが、中国の白酒に近いのではないか。

Bols Zeer Oude Genever 37.5度
あつた(吉川)
最高の品。鄙びた味わい。

2002/04/16
Bols V.O. Genever Gin 37.5度 河内屋幕張店


ドイツのジン Steinhäger の評価

H.C.König(Steinhagen in Westfalen) Schinkenhäger
Private Kornbrennerei H.Heydt社
Mit Roggen, Weizen und Wacholderbeeren dreifach gebrannt ライ麦、小麦、杜松の実を三回蒸留
Hergestellt und abgefüllt in Steinhagen/Westfalen Echter Steinhäger
38度
2019/9/30(消費税増税8→10%前の駆け込み購入) やまや亀戸店 0.7リットル 2138円(税込)
2019/10/11
無色透明。
シュタインヘーガーの香りと味には、イギリスのジンとははっきり異なる特徴がある。
イギリスのジンではボタニカルの香りと味が生で出てしまっている感じがするが、シュタインヘーガーはそれを完全にアルコールの中に溶かし込んでいる。
この製品では、アルコールの甘みと旨味、そして植物の味を同時に楽しむことができる。
アルコール辛さは全くない。

Schlichte Steinhäger
38度
山田 2250円
香りは透明で切れ味鋭いが、口当たりは荒い。

Fürstenbrand Steinhäger, Anton Riemerschmid, 40度 2020円 サリ
distilled from Potato Neutral Spirits and Juniper Berries
これは重口で、濃厚な味のシュタインヘーガーである。糖分を多く入れているのであろうか、でも甘いとは感じない。

Die Geliebte von Beethoven 38度
大麦、ジュニパーベリー、各種スパイス
500ml 1500円 大林(吉川市)
美味。銘酒。軽い作りで、ジュニパーベリーの味香を鮮明に感じる。


ポーランドのハンター (Mysliwska)

Mysliwska (Hunter Vodka) 45度 半リットル 1300円 大越
これはアクアヴィトとジンの中間的なもののような気がする。青々しい香草の香りを感じる。その後かすかに甘い。


Englandのジン

Thomas Dakin Distillers (1761年創業 Manchester)
Copper Pot Still
small batch
eleven botanicals
juniper, orange peel, english coriander, angelica, grapefruit, cubebs, liquorice, red cole(horseradish)
42度
2019/9/30購入 やまや亀戸店 700ml 4298円
2019/10/4
無色透明だが、完全にクリアではない。
やはりジンはジンの香りがする。
ヘアトニック感はある。
アルコールの強さよりも、浸出物の濃さを感じる。
アルコール辛さも少しある。
これが美味しいのか?


Plymouth Gin

Coates & Co.LTD, Plymouth Gin(1793年創業)
Black Friars Distillery
Batch distilled in the original single victorisn copper still
41.2度
輸入業者ベルノ・リカール・ジャパン
2019/10/24購入 やまや亀戸店 700ml 1628円(税込)
2019/10/24
無色透明。
ジンの香り。
味が複雑。
複数のボタニカルの味が、一斉に口中に広がる。
アルコールのの辛みは全く感じない。蒸留酒としての水準は高い
質感はさらっとしている。
甘みはあまりない。
このジンを的確に評価するには、自分にはロンドン・ジンを飲む経験が不足している。


ロンドン・ドライ・ジン

1740 Finsbury (London Finsbury区)
1761 Greenall(リヴァプール近くの Warrington市)
1769 Gordon (London, 1898年Tanqueray社と合併)
1781 Bombay(London)
1805 Seagers
1820 Beefeater (London)
1830 Tanqueray (London Finsbury区で創業 1898年Gordon社と合併)
1845 Boodles (スコットランド)
1872 Gilbey (London)
1878 Churchill

Pentlands
Christies


ロンドン・ドライ・ジンの評価

Finsbury
37.5度
copper pot stills
輸入業者 コルドンヴェール
2023/3/6(月)購入 やまや亀戸店 1リットル 1600円(税抜)
原料には穀物よりも糖蜜を多く使っているという情報がある。
2023/3/6(月)
無色透明。
ジンの香り。
ボタニカルの味がよく出ている。
甘みも感じる。
カクテルのベースというよりも、このままで味わっていればそれで十分と感じられる。

Greenall's (Warrington)
8種類のボタニカル
40度
輸入業者 コルドンヴェール
2020/9/4購入 やまや亀戸店 700ml 1200円(税抜)
2020/9/5
無色透明。
ヘアトニックの臭い。
甘みを感じる。
また、ボタニカルの味の複雑さを感じる。

Gordon's London Dry Gin
37.5度
輸入業者 麒麟麦酒
2020/6/27購入 やまや亀戸店 700ml 1080円(税抜)
2020/6/28
壜の口を開けただけでジンの鋭い香りがしてくる。
直ぐにヘアトニックという形容が浮かんでしまうが、この言葉になるべく頼りたくない。
そもそもボタニカルを湿潤して出てくる香りというのはどのようなものなのであろうか。
そして穀物を蒸溜した液体はそれだけで十分美味しいのに、そこにボタニカルを浸して飲みたいという欲求はどこから出て来るのか、その辺りから本当は探らなくてはならないのであろう。
こう自分に問うてもよい。
自分はなぜウオッカではなくジンを飲むのであろうか。
しかしこのGordonは美味しい。

2002/3/30
Bombay Sapphire 47度 Alwaysはなしま 税抜き1780円
100% grain 1761年のrecipeによるとある。
Almonds (from Spain), Lemon Peel (from Spain), Liquorice (from China), Juniper Berries (from Italy), Orris (Iris root, from Italy), Angelica (root, from Saxony), Coriander (seeds, from Morocco), Cassia Bark (from Indo-China), Cubeb Berries (from Java), Grains of Paradise (from West Africa)

Bombay London Dry Gin
Traditional single fold distillation
eight hand selected botanicals
from a 1761 recipe
vapour infusion(To craft our gin we vapour infuse our botanicals, never ever boil them. 蒸留したスピリッツの蒸気は八種類のボタニカルが別々に収められた銅製のバスケットをゆっくりと通過し、ボタニカルの良い部分だけを吸収してゆきます。)
40度
輸入業者 バカルディ・ジャパン
2020/6/27購入 やまや亀戸店 700ml 980円(税抜)
2020/7/3
香りは鋭くなく柔らかい。
味もボタニカルが弱く感じられる。
その割に後味に特徴的なものがある。
自分はロンドンジンの味に慣れてきたというか、好きになってきたような気がする。
今のところ、Gordonの方が好ましく感じられるか。

Beefeater
47%
輸入元 サントリーアライド
750ml, やまや亀戸店 1080円(税抜)
2021/4/6(火)
ヘアトニック風の臭いはむしろ弱い。
47度なのでさすがにアルコールは強い。
素材の様々な味が襲ってきて刺激的。
甘みはほとんどない。
旨味は?
あまり魅力を感じていないが、じっくり付き合って飲みたい。

Beefeater (牛肉を食べる人の意味らしい)
juniper, angelica, orange of coriander
40%, ハッピーマート 1480円
ヘアトニックの臭い。

Tanqueray No.10
47.3度
2003/9/15 Alwaysはなしま(習志野市谷津) 税抜き3680円

Tanqueray
47.3度
販売者 ディアジオ・ジャパン
輸入元 麒麟麦酒
2021/6/11(金)購入 750ml, やまや亀戸店 1480円(税抜)
2021/6/12(土)
ヘアトニック風の匂いがする。
無色透明。
ボタニカルの味を強く感じる。
一方で非常にすっきりした飲み口。
度数の強さをほとんど感じさせない。
アルコールの辛みは極く弱い。
舌に粘度を感じる。
甘みはあるのかないのか分からない位。

Boodles (Cock Russel and company)
100% grain neutral spirits
45.2度
輸入者 コルドンヴェール
2021/6/18(金)購入 750ml, やまや亀戸店 2580円(税抜)
グレーン・スピリッツ 減圧蒸留
2021/6/18(金)
ヘアトニック風の臭みは薄い。
無色透明。
アルコールの強さは感じる。
味もあまり癖がない。
甘みも弱い。
この癖のなさが長所なのであろうか。
ともあれ他の古典的なロンドンドライジンよりも千円以上高い金額を敢えて払うほどの理由は見出し難い。


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