東京のラーメン屋探訪記2015年

2015/1/7
麺処くるり御茶ノ水店
みそらあめん大盛 750円(300g, 普通200gでも750円)
ライスも無料だが、さすがに断った。
太いメンマ三本、甘過ぎ。
大判海苔、必要???
韮、モヤシ、ラー油の掛かった白髪葱、胡麻粒。
角いチャーシュー、五個ほど、これは味があり旨い。
極太麺はごっつく美味い、手打ち感あり。
スープはどろっとしてくどい。
味噌ラーメンの具は何であるべきかを考えていないので、甘いメンマや海苔など、醤油ラーメンの具をそのまま入れてしまう。
味噌ラーメンは味噌が入る分、どうしてもスープが濃くなる。なのにこの店は味噌ダレに合わせるのに濃厚スープにしている。

2015/1/8
浅草橋四丁目・麺屋あかみ
店主は京都の「ますたに」で修行。
ラーメン 780円 大盛+100円
ホウレン草、茹でモヤシ、葱。
メンマ、いい味。
チャーシュー三枚、軟らかく旨味がある。
大量の背脂。
一味、結構量があるようで、スープが赤くなる。
浅草開化楼の極細ストレート麺。この細さが京都風なのか。
古い醤油ラーメンから一段進んだ、背脂ラーメンの初期形態。
スープは背脂と醤油味がうまく溶け合い、かなり美味い。
嬉しい店が出来たが、ここは居抜きで、前の店にも来たことがあったので、競争の厳しさを思うと複雑な気持ちになる。
価格設定が高めなので、ここもいささか心配。

2015/1/14
外神田三丁目・刀削麺荘 唐家(からや)秋葉原本店
麻辣刀削麺 700円 麺大盛 160円
パクチー。
モヤシ。
唐辛子が丸ごと一つ、勿論食べ残した。
挽肉。
胡麻粒。
花椒の香りが良い。
麺は米粉が入っているかのような味わい。
麺は目の前で捏ねていて、食感も手作りのもの。
なぜ今まで刀削麺を食べてこなかったのかと思うくらい麺が美味しい。
ただ麺のこの味を味わうためにスープが辛くある必要はない。
坦々麺か、辛くない坦々麺でよかった。
刀削麺は麺の作り方が違うだけで、坦々麺と何も差異はないようだ。

2015/1/16
神楽坂六丁目・中華そば田中屋
中華そば 780円 大盛 100円 味付玉子 120円
メンマが甘い、かなりマイナス。
小口葱、生な味。
チャーシュー厚切り二枚。味が濃い。上質。しかし少し塩辛い。
味付玉子、半熟。まったく普通。
冷麦の形をした麺。軟らかい茹で加減。軟らか過ぎの二歩前くらいか。
塩スープ、内装同様に清潔感のあるラーメン。
しかし、具のちぐはぐさもあって、シンプルな美味しさというものを超えていかない。
卓上の「特製唐華」という唐辛子を最後の最後に入れたらこれがとても美味しかった。これをもっと早く入れるべきであったか。

2015/1/17
神楽坂一丁目・中華そば きみの
醤油(少なめ) 650円
海苔、小一枚。
メンマ、甘くなく、香り良い。
チャーシュー。
小口葱。
芽葱。
極細麺。
スープにはコクがある。
一昔前のラーメンを狙っているようだが、全体としてのインパクトに乏しいか。

2015/1/17
飯田橋四丁目・つじ田 奥の院
上の店に「少なめ」という設定があったおかげで梯子が出来た。
濃厚らーめん 780円
海苔一枚、香りが良い。
小口葱。
メンマ、濃い醤油色、これも濃い味で旨い。
三河屋製麺、中細ストレート。少し捩れていて手打ち風。
麺はつるりとしていて、噛み応えがある。この麺は漬け麺でも美味しそう。
青葉風、濃厚魚介系のスープ。
スープは濃いが、塩が適度なので飲み易い。
漬け麺にウエイトを置いてそうに見えるが、ラーメンも十分いける。

2015/1/20
西神田二丁目・鐘楼(じょんろう)水道橋店
五目野菜のせ素菜(スーツァイ)刀削(とうしょう)麺 780円
中華料理屋さん。全面喫煙可。
人参、隠元、キャベツ、木耳、舞茸、厚揚げ、パクチー。
麺はモチモチ、スープも悪くないが、野菜は茹でたものを乗せただけ。
この麺の断面はきしめんを思わせる。
刀削麺の麺は水準が高そうだと分かってきたが、ではそれを何味で食べればよいのか。
麻辣か坦々か。どちらも美味しいが、そう度々食べたい物でもない。
ここに刀削麺の制約が見える。

2015/1/22
浅草橋四丁目・まぜはる
まぜそば 800円
生卵。水菜。卸しニンニク。一味唐辛子。刻み海苔。魚粉。浅葱刻み。
角型チャーシュー。
全てを混ぜて食べる。
かなり美味しい。
追い飯という無料のサーヴィスがあったが、健康上の理由で断念した。
ここも水準は高いが、強気の価格設定。
自分としては追い飯サーヴィスは止めて750円の方が有難い。
だが今度は空腹時に台湾混ぜそばを食べに来るかも。

2015/1/28
神田須田町一丁目・けくぅ
醤油ラーメン 750円
夜はチャーシューが選べる。豚バラ軟骨煮込みにした。こってりして個性的な具材。
筍の土佐煮。これも一つの特徴か。
三つ葉が効いている。
海苔小一枚。
刻み葱。
米粉入り(?)自家製極細ストレート麺。もっちりしているが、自家製麺を活かし切っていない。
煮干醤油スーブ。味には厚みがあるが、特段のことはない。肉のせいか少し甘めか。

2015/1/29
東日本橋二丁目・麺画廊 英(はなぶさ)
薬研掘不動尊の向かい
至(いたる) 濃厚黒白湯 800円
丸鶏出汁
ストレート麺(七山製麺所)
チャーシュー。
小口葱。
唐辛子輪切り。
黒胡椒。
あまりに美味しく、かつ量が少なかったので、別の種類のラーメンも食べることにした。
和(なごみ) 和出汁醤油 750円
出汁は干し貝柱、干し蝦、昆布。
手揉み縮れ麺。
豚タレ煮込みチャーシュー&鶏胸蒸しチャーシュー。
鶏胸蒸しチャーシューは淡白で軟らかく美味、黒胡椒の味。
小口葱、水菜、海苔一枚、胡麻粒、白髪葱、唐辛子輪切り。
醤油の味は薄く、塩ラーメンかと思う程。
具や調味料も良く考えて選んであり、手が込んではいるが、上の至(いたる)ほどの出来ではない。

2015/2/4(水)
神田佐久間町・麺 旬風(しゅんぷう)
こく旨正油らー麺 650円 大盛 100円→野菜増しにすべきだったか。
中判海苔一枚。
チャーシュー。
斜め切り葱。
メンマ6,7本、甘過ぎず。
半玉半熟玉子、良く出来ていて美味い。
自家製麺。中細麺、つるつるしている。だが自家製麺にしてはそれ以上のものはない。
無化調豚骨魚介スープ。生卵を溶かし入れたようなコクのあるスープ。
柚子の香りがする。
欠点もないのだが、どこか面白みに欠ける。
卓上の一味を入れてみた。
別メニューに、たまり正油そば600円というのがあった。

2015/2/5
上野五丁目ガード下・チラナイサクラ
雲呑麺 900円 大盛 100円
調理もフロアもスタッフは着物を着た若い女性。
お琴が演奏する音楽。
ホウレン草。
胡麻粒。
自家製メンマ、細切り、繊維が硬い。
白髪葱、黒胡椒が乗っている。
アクー豚のベーコン。
鶏腿のロースト、美味い。
ワンタンの香りが良い、皮も軟らかくておいしい。
信州小麦と北海道小麦の麺。細ストレート、軟らかい、ツルツル入ってくる。
ガラ、豚足、香味野菜、昆布、ハマグリ、アサリ、カマス干し。
無化調。
貝の味がする個性的なスープ。
美味い、全てがうまく融合している。

2015/2/19
日本橋室町一丁目・日本橋製麺庵 なな蓮
中華そば 800円 大盛 50円
海苔。メンマ。貝割れ。斜め切り葱。菠薐草。
チャーシュー二種、軟らかいのと硬いの。
国産小麦「ちこぐいずみ」「春よ恋」「春よ恋」の全粒粉「きたほなみ」のブレンド。
細ストレート麺。つるっとしている。味が深く滲みている。だが麺自体の美味しさには行き着かない。
東京醤油を越えようとしているが、目指す姿が見えない。

2015/2/27
文京区春日一丁目・MENSHO TOKYO(市谷・麺や庄のの経営)
ラム豚骨らーめんノーマル塩 750円
浅葱小口。
メンマ、やたら長い、軟らかく新鮮で素晴らしい。こんな美味しいメンマはない。
柚子の輪切り、この店は酸味に拘っている。
ラム肉のチャーシュー。
細ストレート麺、張りがある。ラーメンに合っている。
スープはかなり熱々。
ラム肉の香りがする。ラムは嫌う人がいるのに敢えて挑むチャレンジ精神を称えたい。
濃い白濁スープ。スープはトロミがあり素晴らしく美味しい。
替玉100円。
細ストレート麺で浅葱で白濁スープで替玉となると博多ラーメンにアイデンティティーを見ているのであろうか。
替玉をすると一気に味が薄くなるのでお勧めできない。
薄くなった味の埋め合わせとしてテーブル上の「生姜とカルダモンの甘酢スプレー」を掛けた。酸味はスープの味にプラスに作用した。

2015/2/28
神田須田町一丁目・むぎとオリーブ マーチエキュート神田万世橋店
銀座本店に行こうと思っていたところ、行き易い所に支店開店。
鶏SOBA 850円
銀座価格か。
鰹節が上に乗っている。
三つ葉。
海苔。
ズッキーニ、効果の程は?
刻み葱。
ひねってあるのは何?蒲鉾?
ローストビーフ。
鶏チャーシュー、軟らかい。
極細ストレート麺。既に醤油のしみた色をしている。日本蕎麦の食感。
スープは濃い醤油味。
具にお金を掛けたからといって、ラーメンが美味しくなる訳ではない。

2015/3/3
浅草橋一丁目・横浜家系ラーメン浅草家
豚骨醤油ラーメン 690円
麺の固さ、味の濃さ、油の量、すべて普通で頼む。
大判海苔3枚。
ほうれん草。
チャーシュー一枚。
卓上の刻み玉葱を沢山入れた。
太ストレート麺、麺が良い。
標準的な横浜家系ラーメンとして、十分な水準に達している。

2015/3/4
湯島二丁目・麺屋 睡蓮
二つの見込み違いがあった。
1) 食べログには17:00開店とあったのに18:00開店で、20分、店の前で待った。
2) 当面、ラーメンはやらず、漬け麺だけとのことで、漬け麺を食べた。
つけめん 中 300g 830円(小200g 780円、大400g 880円)
麺には海苔一枚とチャーシュー一枚が乗っている。
チャーシューは繊維は強いがいい味。
汁の中は小口葱とメンマ四本。
麺は素晴らしく腰が強い。(菅野製麺、中太麺)
汁には柚子の香り。
漬け麺としてはありふれた物。
結論、ラーメンが食べたかった。
食べログの点数は高いのに、客は自分一人だった。

2015/3/15
上野三丁目・博多ラーメン、よねちゃん
ラーメン 680円
キクラゲ。
青葱小口。
チャーシュー二枚、ベーコン風。
海苔一枚。
麺は硬さ普通で頼む。加水率の低いラーメン。麺ももう少し向上の余地があるのではないか。
スープは悪くないが、薄めで臭みはない。
口上に「二日間、コトコト煮込んだ絶品のさっぱり端麗、塩豚骨スープ」とあるその通りのラーメン。
もっと美味しい博多ラーメンはあるというのが感想であるが、では東京一の博多ラーメンはどこ?

2015/4/8
湯島一丁目・北海道ラーメン さんぱち 御茶ノ水店
味噌ラーメン 750円
チェーン店と分かってはいるが、標準的札幌味噌ラーメンを探ろうとして来た。
炒め野菜、もやし、玉葱、挽肉。炒めてあるが、焦げ味はない。
メンマ。
薄くて広いチャーシュー一枚。
なぜかナルト一つ。
浅葱小口。
細縮れ麺、潅水の色。
不味くはないが、平凡普通の味噌ラーメン。

2015/4/9
東上野三丁目・麺食堂 一真亭
拌麺(ばんめん)醤油味 650円 大盛 100円
水がカルキ臭い。
居酒屋メニューがあり喫煙可。
拌麺(ばんめん)とは混ぜ麺、油麺のこと。
檸檬一片。
黒胡椒の掛かったメンマ。
浅葱。
小口葱。
チャーシュー。
細めの平打ち麺。麺が旨いのではないか。
檸檬に効果あり、これは美味い。
だがやはりスープのあるラーメンの方がよかったかも。

2015/4/22
三崎町二丁目・旨辛ラーメン 表裏(ヒョウリ)
鷹の爪 700円 辛い
中盛りまで無料なので中盛りにしてもらう。
野菜はモヤシ主体で、キャベツも混じっていた。
麺は太麺で、味があった。
スープに旨味があった。
同席した人達が常連のようで、パーコーの肉をサービスされた。

2015/4/23
湯島三丁目・麺屋げんぞう
塩らーめん 700円 大盛100円
貝割れ。
ワカメ。
メンマ、甘く、美味しくない。
チャーシュー二枚。
刻み葱。
潅水色の中細縮れ麺、感想なし。
喫煙可、飲み屋街のラーメン屋。
スープはまあまあだが、冴えない。
坦々麺を食べるべきだったのか。

2015/5/7
外神田三丁目・九州じゃんがら秋葉原本店
じゃんがら 630円
替玉 150円
遥か久し振りの訪問。
浅葱。
メンマ。
木耳。
チャーシューがとろけて旨い。
麺は通常の博多ラーメンよりももっと細い。色が黄色いのは潅水か。
普通で頼んだら軟らかめに感じた。少し硬めで頼むべきか。
スープは薄味だが美味しい。

2015/5/13
本郷二丁目・らーめん登楽ふみや
醤油らーめん 670円 大盛 50円
海苔大判一枚。
白髪葱。
水菜。
刻み玉葱。
メンマ、塩気が強い、甘いよりはいい。
チャーシュー一枚。
極細ストレート麺、能書きにある通り「ツルッと喉越しが良」くて旨い。噛んで食感が良い。
スープは塩味がはっきりしていて自分にとっては許容範囲だが、塩辛いと思う人もいるかも知れない。

2015/5/14
神田小川町三丁目・麺屋神 中川會
中華牛そば 700円 大盛 100円
海苔一枚。
貝割れ。
メンマは甘い。メンマの甘い店はそれだけで終わっている。
バラ肉チャーシュー。
白葱小口。
味の付いた茹で小松菜。
極細ストレート麺。塩味が効いている。硬めの茹で加減。
スープも特段の事はない。
江東区毛利の中川會もそうであるが、やはり漬け麺によって評価されている店なのであろう。

2015/5/20
神田須田町二丁目・あたりや食堂
2014/7/16以来の訪問。
鶏白湯宮崎らーめん 大 780円(普通は680円)
浅葱小口。
生モヤシ。
チャーシュー小片4つ。
小皿に刻みニンニクが出される。
極細ストレート麺。麺はもっさりしているが悪くない。
スープは白濁はしていても、豚骨白湯の乳白色と言えるような色とは異なる。
旨味はたっぷりだが、あっさりしている。
鶏白湯ラーメンの店として高く評価できる。
具は少し寂しいか。モヤシのトッピングでも追加した方が良いかも。

2015/5/21
神田神保町一丁目・麺屋33
濃厚豚骨魚介ラーメン・塩・中盛(200g) 780円
ナルト。
小口葱。
メンマ、甘過ぎない。
豚チャーシュー一枚。
鶏チャーシュー一枚、硬めの味わい。
太麺、手打ち風、麺が噛み応えがあって良い。
スープは漬け麺の漬け汁に近いくらい濃い。濃厚でない普通の豚骨魚介にした方がいい。
塩なのに薄茶色、醤油はどんな色なのだろう。
具に海苔が無いのはいい。
このラーメンの具にメンマは不要、代わりにトッピングメニューにある小松菜を標準にして欲しい。

2015/5/27
本郷二丁目・こうや麺房
ワンタンメン 880円
(ワンタン五個入り。支那麺が630円なのでワンタン一個50円)
海苔小一枚。
メンマ、甘くはないが硬いだけ。
浅葱小口。
チャーシュー二枚、かなり脂っぽい。
ワンタン、鶏の臭みがある。
細ストレート麺、茹で加減は微妙か。
スープは熱い。しかし味は薄い、特色もない。
途中、豆板醤を入れたら、最後スープの味が良くなった。
ここはどうして「こうや」なのか。四谷の「こうや」とどう繋がりがあるのか。
夜、七時半、自分の他は常連風の喫煙する呑み客一人。その後、一人。
まったくありきたりの、町の中華料理屋風支那蕎麦屋。

2015/5/28
小川町一丁目・和伊まる
新橋「麺屋武一」の姉妹店
濃厚煮干し鶏白湯つけそば 800円
並200gと大300gの間で選べたので大にした。
海苔一枚。
メンマ、軟らかく、甘くなく、美味。
鶏つくね、軟らかく、ふっくら。
鶏チャーシュー二枚、これも美味い。
浅葱小口。
平打ち麺の色が薄茶色、硬め。
つけ麺として食べて美味い。
ラーメンも二種あるが、食べに来る。

2015/6/4
本郷一丁目・はぐれ雲
鶏白湯そば 720円(並180g, 大270g, 特360g)
価格が同じなので特で頼んだ。
水菜、少し。
刻み玉葱、スープに合っている。
鶉卵一個。
チャーシュー一つ。
中細ストレート麺、つるつるで美味い。
自家製麺。特でも同じ価格でできるのは自家製麺だから。
麺は十分美味しいが、自家製麺ならもっと多様な麺が提供できそう。
鶏白湯スープも旨い。ただ具の野菜が少ない。

2015/6/10
本郷三丁目・神勢
醤油ラーメン(鶏スープ・細麺) 680円
並150g、大盛225g、大盛を選ぶ。
自家製麺。
斜め切り葱。
海苔大判一枚、香り良し。
メンマ、濃い味だか、甘くない。
小松菜、野菜の味が強い。
チャーシュー、旨い。
細ストレート麺、特に自家製であることは感じない。
塩かと思う、色の薄い醤油味。
脂の浮いた清湯スープ。
これは東京醤油か。
麺もスープも悪くはないが、東京醤油を極めたいのか、新たなものを目指しているのか、どこに向かいたいのかが見えない。

2015/6/11
神田鍛冶町一丁目・めん屋そら
味玉入り正油らーめん 750円 大盛100円
平打ち麺と細打ち麺の間から平打ちを選ぶ。
メンマ。
チャーシュー。
水菜。
刻み葱。
味玉、ほんのり甘い。
平打ち麺、縮れている。硬いが、もぐもぐと悪くない。
しかし清湯正油スープが合っていない。
スープが良くない。
外見は綺麗に作られたラーメンであるが、がっかり。
喫煙可。

2015/6/17
神田小川町一丁目・らーめん まとい
味玉しょう油らーめん 750円 大盛100円
海苔一枚。海苔の上にニンニクチップのようなものが。
メンマ、甘くなく、香り良し。
白髪葱。
小松菜。
厚切りチャーシュー、味が濃くて旨い、何か独特な味。結構大きい。
浅草開化楼の中太縮れ麺。麺はもぐもぐとうまい。
醤油味スープは、何かの鍋の残りであるかのような濁った感じがある。もっと洗練させられるのでは。

2015/6/24
浅草橋一丁目・らーめん かつお拳
らーめん 700円 大盛 100円
ざるに入った鰹節、これは無駄。
刻み葱。
貝割れ。
メンマ、かなり旨い、甘くない。
青海苔の乗った油揚げ、スープにコクを出したいのかも知れないが、この油揚げ自体はあまり美味しくない。
チャーシュー二枚、硬い、いま一つ。
鰹節メインで取ったスープ。
スープの量が少ない。
それ程鰹節を感じないが、スープにはコクがある。
浅草開化楼の細縮れ麺。インスタントラーメンの食感に近い。麺の選択の間違い。
鰹節を前面に出したスープというコンセプトはいい方向性だと思うのだが、部分部分での間違いが、その完成を妨げているように思われる。

2015/6/25
板橋区大山東町・モリス(morris)
三田線板橋区役所前駅で芝居を見た後。
中華そば 730円 大盛(半玉)100円
メンマ、メンマの素材の香りがする。これまで食べたメンマの中で最も美味しいと言ってもいい位。
海苔一枚、これも香り高い。
チャーシュー一枚。
ホウレン草。
葱。
中細ストレート麺。
少し濁った醤油スープ。
スープは味が整っていて旨い。
スープも麺も青葉を思わせる。

2015/6/30
武蔵野市吉祥寺本町一丁目・ホープ軒本舗 吉祥寺店
(旧ホームラン軒)1938年創業
一時期、今のサンロード店の他に駅前店という店舗があったが、駅前店は駅前ロータリーが作られた際になくなったとの事。若い店員に聞いたので、不確かな点があるかも。
中華そば 650円。
もやし増し 100円
味付玉子 50円
青森産ニンニクs 50円(wは100円)
味付玉子 50円のお値打ち感からすると、もやし増しの100円はかなり高い。次、来たら、味付玉子は頼んでももやしとニンニクは頼まないであろう。
なお、麺の大盛はないのかと聞いたら、そもそも麺の量が多めなので大盛は用意していないとの事。
海苔一枚。
チャーシュー一枚。
小口葱。
海苔は増量が可能。
チャーシューもチャーシュー麺という設定があるので増量できる。
メンマはデフォールトでは全く入っていない。トッピングは出来るが、150円する。
極細縮れ麺、これがスープに合っていて、なかなか食える。
背脂が入っていることが特色の店である筈だが、背脂は薄い。
スープは薄味だが、非常にいける。
1938年創業のこの店は、背脂ラーメンへの第一歩(本当に???)を踏み出した記念すべき店である訳だが、標準的東京醤油とどこがどう異なるか。
また千駄ヶ谷のホープ軒と比べてどうか。
海苔が残っている。
メンマが外れたことは大きい。
味付玉子はオプションで残った。
もやしが具に入ったことは新しい。
背脂を使っているが、千駄ヶ谷ほどギトギトではない。
ニンニクは有料のオプション。
千駄ヶ谷のように豆板醤はないが、卓上に唐葉という唐辛子と牡蠣の乾燥の加工品が置いてあり自由に使える。
このホープ軒本舗は東京醤油から、千駄ヶ谷ホープ軒などの背脂ラーメンに至る里程標と言えるであろう。

2015/7/1
神田小川町・御茶ノ水大勝軒
ビルの二階
中華そば 770円
麺は茹でる前で300g(大盛は600g)とのこと。
ナルト。
半玉子。
濃い色のメンマ、甘くない。
極小海苔一片。
小口葱少し。
チャーシュー一枚、確かに肉汁が抜け硬くなったとも言えるが、不味でもない。
自家製麺、太ストレート、ツルッとしている。この麺は、東京醤油の細縮れとは違う。
スープは濁った茶色。薄っすらとトロミを感じる。スープがうまい、極旨。
普通の清湯の東京醤油ではない。
この濁りの正体は?
魚の味のする豚骨醤油。
濁ってはいるが、乳化して白濁したのとは違う。
大勝軒というと、つけ麺を開発したということばかりが語られるが、この麺とスープについてももっと論じられるべきだ。
この麺はほとんど青葉だし、スープも豚骨魚介と、青葉の一歩手前まで来ている。
つまり大勝軒は時代を先駆けていた。

2015/7/2
浅草橋五丁目・来吉(らきち)
らーめん大盛 800円
焼き岩海苔。
メンマ、太くて濃い味、甘くはない。このメンマは旨い。
生キャベツ、スープに合っているかも。
チャーシュー、脂濃くて美味しい。
刻み葱。
平縮れ麺、チープな食感。麺が今ひとつかも。
薄く濁ったスープ。辛目、汗が出る。
スープに檸檬か何か、柑橘類の味がする。
全体として各パーツが互いに調和していない。

2015/7/5
亀戸六丁目・らーめん潤 亀戸店
2010/3/11以来の訪問。
中華そば 760円
背脂の量は標準で頼む。背脂ちゃっちゃ。
ラーメンに背脂を入れるのは燕市で始まったと書いてある。
岩海苔。
メンマ、味は薄め、酸味がある。
刻み玉葱。
刻み葱。
チャーシュー二枚。
極太麺。スープの味を吸っていない。味の絡みが弱い。これは致命的。
醤油スープ。煮干の香りはするが、言うほど強くはない。
醤油の酸味を薄っすら感じる。
新潟燕三条系ということで来たが、背脂、醤油スープ、太麺を食べたいのなら亀戸二郎に行った方がいい。

2015/7/20(月)
亀戸一丁目・東京らぁめん麺屋悠信
開店してまだ数日。
豚骨味噌
豚骨醤油
浅草開化楼
メンマが甘いがあとは良し。

2015/7/27
歌舞伎町二丁目・ラーメン専門店ザボン西武新宿店
2002/12/10以来の訪問。
ザボンラーメン並 800円
大盛100円というのがあるのに気付かなかったため、後から替玉150円を頼んだ。
浅葱小口、これは博多ラーメンに通じる。
茹でモヤシ、茹でキャベツ、なぜか二郎と同じ具。
椎茸、ラーメンの具で椎茸というのは初めて見た。これは悪くない。
それともこれは出汁をとるのに使った干し椎茸を刻んだものなのだろうか。
これらの野菜は鹿児島ラーメンでは普通なのか、それともこの店だけの物なのか。
チャーシュー、味が濃くて良い。
薄く背脂。
揚げ葱。
極細ストレート麺、加水率の低い、博多ラーメン風の物。
スープは白濁、うっすら醤油色。うまい。
とてもとても美味しいラーメン、最高。
メンマはトッピングにはあるが、標準では入っていない。
昔はメニューに薩摩揚があったらしい。今は鹿児島を思わせるものは何もない。

2015/7/28
杉並区上荻一丁目・春木屋荻窪本店
昔から名前はよく知る老舗であるが、初めて来た。
わんたん麺大盛1400円(並1250円、中華そば850円、中華そば大盛1050円)
まさに老舗プライス。
三角の海苔二枚、小さいが味は濃い。
チャーシュー二枚、バラ肉ではない。
メンマ、少し甘い。
丼に小口葱を入れてから、その上にスープ。
中細縮れ麺、軟らかくて旨い。スープの塩味を吸っている。
ワンタンも絶妙に旨い。とろける軟らかさ。
店内に節の香りがする。
スープは清湯。動物系の脂が溶けて浮いている。特に感銘はない。丁寧に作られている清潔感はあるが、味としては普通の東京醤油。
具としては、東京醤油なのに青物が入っていない。
しかし今、ここを上回る古典的東京醤油を食べさせてくれる店はどこかにあるのであろうか。

2015/8/4
荻窪駅・杉並区天沼二丁目・春木家本店
1931年(昭和六年創業)
駅から6、7分の近さだが、住宅街の中の蕎麦屋。
基本的に日本蕎麦屋で、中華そばもあるというスタイル。
大中華そば 900円(中華そばの大盛、並の中華そばは700円)
麺の硬さと油の量を訊かれたので、普通と応えた。
煮玉子100円、硬茹で玉子。
三角海苔大一片。
メンマ、甘くなく、塩味も薄い、あまり味がない。
バラ肉でないチャーシュー。
小口葱。
駅前商店街の春木屋と同様、ここもやはり青物は入っていない。
極細縮れ麺、軟らかめの茹で加減。東京醤油ではこの位の茹で加減のところがママある。
スープの出しはしっかり取れていて旨い。
現存する東京最古のラーメンという謳い文句であるが、特段の事もない東京醤油。
ラーメンの老舗探訪という目的でもなかったら、わざわざ御茶ノ水から来るほどのことでもない。
飲み屋として使うには、つまみが高く、酒の種類が少ない。
日本蕎麦屋としての値打ちは食べていないので不明。
小菅桂子『にっぽんラーメン物語』 (講談社プラスアルファ文庫) のP62に、東京最初のラーメン屋来来軒のラーメンの具が何であったかに触れられている。
「具はシンプルなもんでしたよ。焼き豚にシナチク、あとは刻み葱だけ。味は醤油です。」
荻窪の両春木に共通することであるが、この来来軒の構成に、海苔が増えているだけである。
つまり両店では本当の最初期の東京醤油ラーメンが食べられるということである。
なおこの本ではスープと麺についても証言がある。
「スープは鶏ガラと豚骨に野菜。麺の材料は粉に卵にカンスイ。」P61
来々軒にはラーメンの他にシューマイとワンタンもあったという。P44
つまりワンタン麺は古典的なメニューであったということだ。
ちなみに春木屋ではワンタン麺を食べたが、春木家本店にはワンタン麺はメニューになく、代わりにタンメンがある。

2015/8/8
江東区住吉二丁目・青森下北ラーメン 三代目 藤村商店
青森県むつ市にある「三代目 藤村商店」の姉妹店。
元祖魚介の中華そば 680円
14:00までライスサービス。
メンマ、甘くない、硬め。
ナルト。
刻み葱。
チャーシュー、大きくて厚い。
京都宝製麺所の細縮れ麺。潅水の色。
「鰯とアゴ節(飛魚)の魚介と鶏ガラのダブルスープ」
節の香りのする醤油スープ。
卓上に刻み玉葱があったので最後、スープに入れた。

2015/8/11
中野区中野三丁目・大勝軒
ラーメン 570円
味タマゴ 80円、これは味が滲みていて良い。
海苔一枚。
メンマ、塩気が強い。
大きいチャーシュー一枚、硬い、味も特に良くない。
小口葱。
具は、来々軒+海苔、つまり春木屋と同じ構成である。
太ストレート麺、つるつるしていて青葉の麺に似ている。スープを吸っていない。
ここのような古典的東京醤油には細縮れ麺のほうが具合が良いのではないか。
無化調スープも冴えない。飲み終わりの後口は良いのだが。
ここは丸長系大勝軒と東池袋系大勝軒の分岐点となった店である。
そのためわざわざ出掛けて来たが、特段のことはなかった。
店は漬け麺発祥の地として、つけめんに力を入れているようである。

2015/8/13
江東区住吉二丁目・喜多方ラーメン坂内・小法師 住吉店
喜多方わんたんラーメン普通840円(喜多方ラーメンの普通は650円)
メンマ、軟らかく、甘くなく美味しい。少し塩気が強いか。
小口葱、多め。生な味、このような葱の使い方もありかと思う。
チャーシュー、小五片。味が良い。
わんたんも程よく軟らかく、中の肉もおいしい。
平打ち熟成多加水麺。縮れ麺。細くはない。プリッとした美味しさがあって良いのではないか。
豚骨清湯スープ。醤油の色の非常に薄い澄んだスープが特徴的。これもスープの一つの方向性。
一つの完成されたラーメンの形。水準が高い。

2015/8/18
杉並区和泉三丁目・永福町大勝軒
ここは人形町系の大勝軒とも丸長系の大勝軒とも無関係な独立した店である。
8:40、店外、五、六人の行列が絶えず。
外にいて煮干しの匂いがする。
カウンター席、椅子が良い。
中華麺 1080円
丼が特大。
小口葱。
チャーシュー四枚。ロースか、表面を焼いている?
メンマ、甘くはないが、塩気も薄い。
ナルト、来々軒の基本三具メンマ、チャーシュー、葱の他はこれだけ。
本家草村商店の製麺による細縮れ麺。軟らかめ、軟らかさが美味しさ。
スープは熱い。
醤油の色は普通、薄くも濃くもない。
出しは確かに濃い。
満腹。
ではこのラーメンは東京醤油の極北と言えるのか。
まずこの価格。量は大盛相当で、スープに相当、元手を掛けているようなのだが、それでも高めであろう。でもそれは老舗価格として許容。
問題は、メンマも、チャーシューも、麺も、スープも、ストレートに「これは美味い」という声が出てこないことである。
春木屋荻窪本店で食べた時の感想と似ている。
いったい、最も美味しい東京醤油はどこにあるのであろうか。
店内においてあるパンフレットに、この永福町大勝軒がスープとタレにどれだけ努力してきたかという話が書いてある。
しかし麺についての言及はない。本家任せだったのか。
具についても言及なし。
春木屋や永福町大勝軒は、来々軒が始めた東京醤油という枠の中で、より良い味を求めて努力して来たのであろう。
より良い味を求める努力が、東京醤油という枠を打ち砕いたのが、後の様々な革新的な店なのであろう。
しかしそうなると益々、来々軒型東京醤油の最高の店はどこなのかという問いに帰ってきてしまう。

2015/8/19
日本橋本町一丁目・中華料理 大勝軒
1933年(昭和8年)創業
人形町系大勝軒で現存する店のうち、もっとも元気な店として来てみた。
20:00、一階は満席。
カウンター席がない、一人客には来難い。
ワンタンメン 850円(中華そばは 650円)
細いメンマ、やたらと甘い。このメンマは痛い。こんなものは入れないほうがよい。このメンマからスープに甘みが移ってしまう。
ネギ。
チャーシュー二枚、三分の一は脂身。
ワンタンには肉がない。これでチャーシュー麺と同じ価格?
自家製麺、極細ストレート麺。硬めの茹で加減。
味は悪くないが、普通の醤油スープ。このスープだと昨日の永福町大勝軒のスープの価値を感じてしまう。
人形町系大勝軒はラーメン専門店ではなく、中華料理屋の方向に進んで行った。
この店は麺も中華料理屋風にトッピングによる種類が多い。
丸長系の大勝軒も中野はラーメンに特化したが、代々木上原は中華料理屋になった。
ここはこの中華麺のクオリティでは、専業店としてでは生きてこられなかったであろう。今晩も中華飲み屋として使われているようだ。だからカウンター席を作る必要性が薄いのであろう。
もっとも私にとっては、老酒が台湾製では、中華料理屋として来る理由にも乏しいが。

2015/8/20
杉並区上荻一丁目・中華そば丸福 荻窪本店
1951年(昭和26年)創業
ワンタン麺 800円(中華そば 680円)大盛+150円
味付玉子 100円 硬茹で。
細長いメンマ、甘くない、硬め。
葱は入っているよな、いないよな。
チャーシュー三切れ、ロースか、まずまず旨い。硬さは普通。
モヤシ。
挽肉の粒。何か臭うのはこの挽肉か。八角か何かをこの挽肉に使っていると思われる。
中の肉が大きめのワンタン。ワンタンが旨い。
中細ストレート麺、麺は濃いスープに包まれ、味十分。
スープは熱い。濃い目の醤油色。醤油は濃いが、スープはあっさり。でも美味い。
僕はこの濃い醤油味にモヤシというスタイルが好きなのだ。
店の人に、濃い醤油とモヤシの具は開業時からなのかと質問したが、要領を得なかった。
昭和26年からこの組み合わせを始めていたとすると、大井町永楽の先駆者ということになるのだが。創始者は誰なのか。

2015/8/21
西新宿一丁目・らあめん満来(まんらい)
1961年(昭和36年)創業
小田急Halcの裏。
満席。
全席カウンター。カウンターの上にお冷を注ぐタップがある。老舗とは思われない近代的設備。
店内明るく清潔だが、どこか古風。
らあめん 950円
海苔一枚、香り良し。
メンマ、多量、甘くて残念。こんな甘い味のもの、入れないほうが良いと思うのだが。
チャーシュー一枚、軟らかい。
小口葱。
小松菜も量多し、小松菜特有の癖のある香りが強い。いい野菜を使っているのだろう。値段が高い分、ちゃんと食材ににお金を掛けている。
平打ち縮れ麺、もちもちしこしこ、少し硬めで旨い。
スープが薫り高い。
醤油スープ、淡いが、塩味強め。
来々軒の具に、菜っ葉が加わった構成。
名店。
ここは、ざるらあめん、即ち漬け麺が一つの売りのようである。この店が「ざる」を始めたのは大勝軒より先なのであろうか。

2015/8/26 8:30
東大井五丁目・中華そば永楽
大井町駅アトレ2の出口
2000年12月15日以来
並ばず座れたが満席。餃子は既に売り切れ。
ワンタンメン 800円(ラーメンは650円、ちなみにチャーシュー麺は1100円、差額は450円)
ワンタンメンがメニューにあるということが、既に歴史ある店であることを証している。多くの客がこれを頼んでいた。
半玉子。
もやし。
チャーシュー一枚、味が薄い。
揚げ葱、ここの揚げ葱は量は多いが、揚げ葱の香りが生きて来ない。
揚げ葱系の総本山と見做される当店だけにこれは痛恨ではないか。
西船橋のかおたんzは存続が怪しく、南青山のかおたん本店は交通不便。
どこか揚げ葱系の中興の祖となるべき店は現れてくれないものであろうか。
ワンタン、肉はしっかり入っている。皮も厚めで美味しい。
平打ち細麺、もっちりしている。これは良い。
スープの味は薄く感じた。ワンタンが入る分、塩味を吸ってしまったのだろうか。
野菜の具は葱もなくモヤシだけで、方針がはっきりしている。濃い醤油味にモヤシという、このスタイルの先駆者はどこなのであろうか。
この店がある細い路地の飲み屋街は今でも健在である。
行列のしている青竹打ちのラーメン屋なんていうものがあった。
近くに住んでいるのなら飲みに来たいものである。

2015/8/28
西池袋一丁目・福来園
初めて来た訳ではないが、いかがわしいエリア。
昔来たときにはなかったはずの、大型のコインパーキングが広がっているのには驚いた。
池袋では、ここ一年ほどの間に二度ほど、歩行者を巻き込む重大事故が起きているが、私の目の前で、歩行者にとって青信号の横断歩道を乗用車がスピードを出して通り過ぎていくのを見て、更に驚いた。
この辺りは、近年、中国人の経営する中華料理屋が増えていると聞いていた。
今日は、長崎チャンポンの祖先ではないかと目される、福建省のシーフード麺が食べられる店があるとネットで知り、来て見たのだが、この福来園もやはり、中国人経営のような感じで、メニューの中に日本語に訳されていないものがあった。
海鮮煮込みラーメン 1250円
平皿に盛られている。
小松菜、人参、白菜。
二枚貝。
剥き身のアサリ。
烏賊。
剥き身でない丸ごとの海老二尾。
中太麺。
白い色のスープ。味が豊かで極めて美味。もっともこれだけアサリや烏賊や海老が入っていれば、スープに味が出ない訳はない。価格相応の味とも言える。
バターの匂いがしたが、本当に入っているかは分からない。
今のチャンポンは豚骨スープだが、これが豚骨スープかも分からない。
ネットの情報では牡蠣スープともあった気がしたが、これも本当のところは分からない。
しかし、この白いスープ、中華麺、魚介の入った具などからして、これが長崎チャンポンの源流であることは大いに可能性のあることである。

2015/9/7
神田駿河台二丁目、日大歯学部の近く小諸蕎麦の並び・山田屋
小諸蕎麦が20:30で閉まってしまったのと、山田屋が創業70年であるということに気付いたため。
たん麺 670円
(ちなみに、ラーメンは570円、スタミナラーメン700円)
もやし、韮、キャベツ、人参。
細縮れ麺。
野菜や麺を食べている間は、味が薄く感じた。
最後に飲んだスープには、十分な塩気があった。

2015/9/9
神田駿河台二丁目・山田屋
台風余波の雨、天外、鍵付きの傘立てが良い。
スタミナラーメン 700円
目玉焼き、これ必要?
韮、キャベツ、木耳、人参、細切り筍、糸状の細さに切った豚肉、これらを醤油味のあんに絡めて乗せてある。
味はかなり強い。
具が熱い。
スタミナラーメンとは言っても、娘娘のように豆板醤などの唐辛子は入っておらず、辛くはない。
娘娘よりも料理としては本格的。
かなり旨い。

2015/9/10
神田駿河台二丁目・山田屋
タンタン麺 670円
若布、なぜ若布なのかよく分からない。
小松菜、小松菜でも悪くはないが、これも相性は不明。
小口葱。
挽肉。
スタミナラーメンとは違い、これは流石に唐辛子の粒とラー油風のものが入っている。
細縮れ麺。
スープに酸味あり。
この店の良さは、スープが重くないところかも知れない。
味噌ラーメンとワンタン麺もいってみたい。

2015/9/14
西日暮里二丁目・中国手打拉麺 馬賊 日暮里店
13年振りの再訪。(2000年と2002年に来ている。)
相変わらず喫煙可。
チャンポン麺 950円。
もやし、人参、木耳、キャベツ、韮、豚肉。
チャンポンとはあるが、魚介類は入っていない。
具は殆どタン麺と同じ、何が違う?
自家製手打ち、中太ストレート麺。軟らかいが腰がある。
潅水の色は薄い。
スープは赤茶色。
麺にしても、最初に食べた時のような感動はない。
煙い店ではあるが、一度、五目焼きそばと手打餃子で飲みに来たい。

2015/9/15
神田駿河台二丁目・山田屋
ワンタン麺 670円
若布、タンメンにも入っていた。
メンマ、多少甘いが、醤油味の方が強い。いや、やはり甘い。入れないほうがよい。
小口葱。
チャーシュー一切れ、これは脂がとろっとしてかなりおいしい。
ワンタン、中の挽き肉の香りが良い。皮も軟らかくておいしい。
細縮れ麺。
普通の醤油スープ。味は纏まっている。
まだ食べていないが、これはラーメン(570円)をベースにワンタンを入れているのであろう。
このワンタンの質があるから、この店が長く続いて、老舗として地域で生き続けてきたのであろう。
餃子も食べてみたい。

2015/9/17
神田駿河台二丁目・山田屋
みそラーメン 670円
もやし多量、韮、人参、炒めてない。味噌ラーメンに入れる野菜は炒めてないと美味しくない。
挽き肉。
細縮れ麺。どうやらこの店は麺は一種類なのかも知れない。
味が弱いのでラー油を入れた。
まだ食べていない麺。ラーメン。肉そば。うまにそば。五目そば。野菜ラーメン。

2015/9/18
杉並区荻窪四丁目・丸長中華そば店
二階建ての一戸建て。
13:15。自分は偶然並ばずに入れたが、その直後から6,7人の行列が形成された。
店内満席だが、高齢の店主と手伝いの女性二人の三人だけ。
この体制で夜営業までするのは確かに辛いであろう。(現在は午後三時まで。)
ラーメン 680円
餃子(6個) 530円
小口葱。
海苔一枚。
細く短くカットしてあるメンマ。焦げ茶色。甘くはなく、酸味が強い。本当に醗酵させているのかも。
チャーシュー一枚、ほっくりした食感、もう少ししっとりしていていいかも。
中太麺ストレート。つるつる。春木屋荻窪本店や中野青葉と同じ。意外だが、実は意外ではなく、これが丸長系の麺なのかも。麺がいい。
濃い目の醤油味、自分は濃い醤油味が好きなのか、旨い。
ここは本当に美味い。暖簾だけではない。
丸長系のオリジンと、このグループのその後の推進力を見た気がする。
ついでに餃子も美味い。
メニューは他に、シュウマイ、つけそば、ワンタン麺。
隣の居酒屋、酒肴播州(一戸建て、平屋?)は、レトロというのを超えて、まるで江戸時代。

2015/9/24
杉並区上荻一丁目・中華そば丸信
13:30 客の入りは半分くらい。
丸長も丸信もおしぼりが出る。
厨房の男の人は若い。フロアは女性二人。
丸長とメニュー構成が非常に良く似ている。餃子、シュウマイ、つけそばなど。
ワンタンメン 810円。(参考 ラーメン 670円)
極小海苔一枚。
小松菜。
刻み葱。
色黒目の小さなメンマ、これは甘くなく、醤油味濃く、酸味があって旨い。
チャーシュー一枚、軟らかく味があって旨い。
ワンタン、全体に味が薄く、ワンタンにも味が届いていない。
細ストレート麺、丸長とは違う。麺はつるっと腰があり、悪くないのかも。
丸長ほど醤油の色が濃くない。スープは全く大したことない。
老舗としての期待があっただけに残念。

2015/9/30
神田駿河台二丁目・山田屋
肉そば 700円
細切りピーマン。
細切りタケノコ。
挽き肉。
細縮れ麺。
スープが少し醤油辛く感じる。
これは今ひとつか。
今日は少し煙かった。
まだ食べていない麺。ラーメン。うまにそば。五目そば。野菜ラーメン。

2015/10/5
浜田山のたんたん亭に行ったら、閉店時間前にスープ切れで暖簾が下りていたので。
西新宿一丁目・らぁめん ほりうち
店内満席。
カウンターの形や給水器なども満来そっくり。ここにも「ざる」がある。
らぁめん 800円
海苔一枚。
色の薄いメンマ。甘くない。味も薄め。
小口葱。
チャーシュー、これは味が薄くて良くない。
小松菜の香りが良い。
手打ち感のある麺。しこしこ。麺の評価は高い。
色の濃くない醤油スープ。
上出来の醤油ラーメンだが、満来には一歩及ばぬか。

2015/10/7
神田駿河台二丁目・山田屋
ラーメン 570円
メンマ、味は濃い目だが、特に甘くない。
若布。
小口葱。
チャーシューは脂っぽいが、やはり美味しい。
いつもの細縮れ麺だが、美味しく感じる。
醤油スープ。
ラーメンはなかなか纏まりがいい。
餃子六個 400円
肉汁が溢れそう。
しかし少し塩辛い感じがあるか。

2015/10/8
日本橋一丁目・京都銀閣寺ますたにラーメン日本橋本店
たいめいけんの向かい。
ラーメン並盛、780円
鶏がら醤油味。
九条葱小口、多目、しゃきしゃき。
背脂。
メンマ、甘くない、かなり旨い。
薄いチャーシュー二枚、ローストビーフのような食感。
極細ストレート麺。麺には硬さがあり、良く味を吸っている。
何の香りなのか、香りが良い。
蓮華でスープを飲む前から、スープの旨さが分かる。
実際に飲むと思ったよりライトな造り。
不思議と九州ジャンガラを思い出した。
完璧、最高に美味いラーメン。
背脂ラーメンの系譜を知りたい。

2015/10/15
西浅草二丁目・来集軒
17:40 客は自分の他に一人。
店内かなり古い。倉庫然としている。
フロアはおばあちゃん一人。
厨房は女性二人。
ラーメン大盛 850円(並は650円)
シューマイ 550円
メンマ、飴色、甘くて甘くて冷たくて、相当ひどい。メンマは自店で煮ているよう。
小口葱。
海苔、極小二枚。
チャーシュー。おいしいとは言えない。
中太縮れ麺、手打ち風。
淀んだ醤油スープ。
相当ひどい味。
ここは老舗だが、ラーメンの歴史を考えるといった気にもならない。
シューマイが甘いのは何故。
店内有名人の色紙が沢山飾ってあるが、もはやここは物好きの来る店でしかない。

2015/10/22
西神田二丁目・麺者 服部
2009/3/18以来の訪問。
香り味玉らーめん870円 大盛50円
(らーめんは750円)
海苔一枚。
メンマ、甘くない、旨味を感じる。
チャーシュー厚め一枚、軟らかい、燻し香が残りとても良い。
刻み葱少し。
椎茸?
ベルガモットの香り味玉が、軟らかく、特上。
中細ストレート麺。かなり硬め、しこしこした食感。加水率が低いのか?
この麺をどう捉えるかで、この店の評価は分かれるだろう。
魚介醤油、魚粉も使っていそう。色は濃く、焦げ茶色。薄くとろみもあり、かなり旨いスープ。

2015/10/27
鳥越二丁目・とりそばや俊
午後6:30、自分の前に食べ終えた人一人。
その後はずっと自分ひとり。
とりそば麺大盛 800円(並は700円)
メニューはこれ一種類のみ。潔すぎるというか、あまりに禁欲的。
刻み葱。刻み貝割れ。
大山鶏チャーシュー六切れ。塩気は薄め。硬いが肉は旨い。
自家製麺。極細麺。硬茹で。麺は旨みあり。
スープ、大山鶏のガラと挽肉、野菜。
タレは白醤油、鶏、帆立、昆布。
上品な澄んだスープだが、塩味が薄く、卓上の柚子胡椒を入れた。
スープの香りは良い。

2015/11/3
亀戸二丁目・横濱家系ラーメン大倉家 亀戸本店
ラーメン 700円 昼サービスでライス無料
海苔正方形 大 三枚
鶉卵一個。
チャーシュー一枚、硬い、イマイチ。
小松菜。
小口葱、微量。
極太麺、スープの絡みが良い、美味い。
スープはまだ洗練の余地があるか。スープは薄めで頼んだほうが良い?

2015/11/4
駿河台・立川マシマシ5号店
中ラーメン(300g)750円(小200gでも同じ値段)
ヤサイ、アブラ、普通で頼む。(少・普通・マシ・マシマシ)
モヤシ、二郎系だがキャベツは入っていない。
肉塊、砕けていて、個数は言えない。
脂は少ない、普通でなく、マシでよかった。
平打ち麺、スープを吸っていて旨い。
卓上のニンニクを一匙入れた。
卓上には他に、唐辛子、酢、タレ、それと胡椒?
野菜の量は普通なのに、モヤシをスープに浸したらスープの味がすっかり薄くなってしまった。味の設計が出来ていない。

2015/11/5
日本橋一丁目・たいめいけん
大盛ラーメン 950円(ラーメン 750円)
洋食屋、夜七時、周りでラーメンを食べている客は見当たらない。
たいていビールを飲んで、オムライスなどを食べている。
海苔一枚、厚みあり、香り良し。
サヤインゲン一片。
小口葱。
メンマ、甘くて、味が悪い。
紅で縁に色どりしたチャーシュー、今時、こんなもの他のどこで見られる?味が乏しくてゴムのよう。
極細ストレート麺。古いラーメン屋によくある茹で過ぎの麺。
醤油の色の濃いスープ。中華料理屋のチャーハンの付録レベルのスープ。
味としては大いに失望だが、昔のラーメンがどのような形をしていたのかを知るには参考になるのかも。
繁盛している洋食屋のメニューの一部として残っているだけで、ラーメン単品ではとっくに潰れていただろう。
帰りに、店の脇に立ち食いのラーメンコーナーがあるのに気が付いた。

2015/11/10
水道橋三崎町・直久
2012/7/10以来の訪問。
こく旨らーめん 醤油 730円
麺大盛100円はディナーサービスで無料
「鶏スープに豚の旨味と背脂を加えた」
海苔一枚、青海苔、青板、焼いていない。とてつもなく香りが良い。
メンマ、甘くなく、味、香り、非常に良し。
チャーシュー三枚、かなり硬めだが、味はとても良い、噛んで味が染み出す旨さ。
玉子半分。
浅葱と刻み葱。
生姜の味がした。
細ストレート麺、硬め、味を良く吸っている。
スープもまろやかで本当に美味しい。滋味を感じる。
老舗の良心と仕事の丁寧さを感じる。最高水準の美味しさ。
次は雲呑麺を行きたい。とんさいらーめんも。

2015/11/29
江東橋三丁目・美豚(びとん)錦糸町店
らーめん 730円 ランチサービスで大盛り。
海苔一枚。
大きいチャーシュー。
斜め切り葱、葱の生な感じがあって良い。
メンマは甘いが不味くはない。
細いストレート麺。麺自体の味がある。
二日酔いで体調が悪く、スープの味へのコメントは控えたい。
喫煙可なのは頂けない。

2015/12/15
柳橋一丁目・麺屋ウィロウ Willow
柳橋だからウィロウであろうか。
醤油ラーメン 750円
大盛 100円
味玉 100円 軟らかい半熟玉子。
水菜。
薄切り葱、新鮮な辛味の効果あり。
珍しく揚げ葱を使っているが効果無し。
竹の子二片。醤油で煮てある。甘酸っぱい。なぜ竹の子なのか。ラーメンに調和しているとは思えないのだが。
チャーシュー大一枚、ローストポーク風。
極細ストレート麺。
スープの塩気が薄く、麺に味が行き渡っていない。
卓上のアフリカ・ガーナ産パラダイス・シード(grains of paradise)を振ってみた。一瞬、花椒かと思った。
アメリカの地ビールが置いてあった。

2015/12/17
御茶ノ水駿河台・博多鶏炊き濃厚ラーメンひのとり
がっつり鶏ラーメン 690円(麺200g)
大盛 100円(麺300g)
野菜を大盛りで頼む。
モヤシ、キャベツ。
鶏チャーシュー一枚。
がっつり鶏ラーメンを宣伝していたので再訪したが、ラーメンの構成を二郎風に変更したということ。
麺は手打ち感があり美味い(菅野製麺所)。
スープと麺の絡みも良い。
スープは鶏炊き。かなり旨い。
豚の背脂。背脂が溶けきっていない。
豆板醤とニンニクを入れたくなるが、卓上に豆板醤とニンニクは無く、七味と一味とカイエンヌとブラックペッパーのみ。カイエンヌを入れた。
生き残りのためのメニューの変更と思うが、まずは成功と思う。
喫煙可は残念。


東京のラーメン屋探訪記2016年

清水真哉のラーメン

清水真哉のホームページ inserted by FC2 system