東京のラーメン屋探訪記2003年

2003/02/05
飯田橋・おけい
ギョーザ500円
たんめん580円
茹でモヤシ、茹でキャベツ、豚細切れ。
中太縮れというより手作り感覚の麺。色は黄色が強い。
塩気は薄め。
具もシンプルだし、これは中国の原・湯麺に近いのではないか。
餃子の店ということで考えもせずに餃子を頼んだが、他にもっと興味深いメニューがある。
飯田橋に来たらまた寄ろう。

2003/02/08
下谷・光江
大らーめん660円
古いタイプの町の中華料理屋。
店主が調理をしながら煙草を吸っている。最低、というより料理人として失格。
中太縮れ麺。
メンマ、甘い。
小口葱、チャーシュー、ほうれん草。
冴えない月並みな東京醤油。
日暮里で用事があったのでそこから歩いて行ったが(最寄駅は日比谷線入谷駅・山手線鶯谷駅)、その労に値しなかった。

2003/04/19
荒川区町屋・自家製中華そば勢得
行列店。40分は待ったか。店内禁煙。
つけめん650円
麺かため、300g、中太ストレート。一見、多そうに思えたが食べてみるとそうでもない。
漬け汁。豚骨、鶏がら、豚足、もみじ、宗田節、鯖節、煮干。タレ、醤油。
海苔一枚、小口葱、七味、なると。
メンマ、いい味。
チャーシュー一枚、じっくりいい味を出している。繊維質がよい。
スープが美味い。
ただ私は、それがいくら美味しくとも、ジャンルとしての浸け麺に対する関心は弱い。理由はラーメンの方が多様性があるからか。
シューマイ(四個350円)も食べたが、肉が多くて美味しい。本格的。

2003/04/26
渋谷・江戸の味げんこつ屋
げんこつらーめん730円
海苔一枚、浅葱、メンマ。
半玉子、月並み。
チャーシュー二枚、美味しくない。
麺の切り方が不揃いで手作りという感じ。多加水とあるが程々。カンスイ控えめらしい、確かに色は白め。
白湯スープ(ガラは使わず鶏の丸、豚の旨み、無菌豚の背脂を使用)と和風スープ(マグロ節、利尻昆布)のダブル。
タレは自然塩と醤油。
去年の九月に食べた時の感想にはとろっとしているとあるが、今日はむしろあっさりしているように感じた。印象点は下がった。

2003/7/23
新宿区百人町(大久保駅南口徒歩3分)・竈(KAMADO)
くんたま700円
スープはこってり、あっさり、普通のうち普通を、麺は1.5倍を選ぶ。
メンマ。海苔一枚。小口葱少量。
葱チップか何かが入っているが、ただ焦げているだけ、お粗末。
チャーシュー二枚、これも今一。
半玉子二個。燻製の際の格子の焦げ目がついている。表面が硬くなっているだけ、これなら煮玉子でいい。
中太麺。おいしくない。スープの味が染みていない。スープはこってりを選ぶべきだったのか。
背脂が入っている?
率直、冴えない味。客が少ないのは無理も無い。ここの店主が元アルバイトをしていたという近くの麺屋武蔵は今日も行列ができていたというのに。

2003/8/7
東池袋・大勝軒   午後三時終了 水曜定休
18、9年振りに来た。店の前は大規模再開発の最中で、朽ち始めた店の建物の外観をいよいよみすぼらしく感じさせる。しかしそれとは対照的に、店内および道の向かいのオープンテーブルに店の回りの行列と、ここほど活気のある店を私は見たことがない。店主始め年配のベテランから若手まで数多くの店員が働き、店主の知り合いと思しき高齢の方々が訪問に来ている。マニュアルで店員に大きな声を出させることによって元気を演出する店はあるが、ここでは労働の熱気と客の食べることへの期待と大量の麺を咀嚼する真摯さから来る自然な活気が店の内外を支配している。
待つこと45分。
中華そば630円
山岸一雄氏を拝む。肝臓を悪くして入院していたらしい。足が痛いという氏が手づから作ったラーメンに食べ遭わせる。
メンマ。ナルト。海苔一枚。チャーシュー一枚。
小口葱がほんの少し。
半玉子、味がよく染みている。
丼にぎっしり詰まった中太麺。倉庫に小麦粉の袋が積んであったから自家製麺だと思うが、村山製麺と書いた箱を使っていたのはなぜ?
麺に味がよく染みている。
スープがとにかく濃くて美味しい。
東京醤油に発しつつ、そのスープの濃さゆえに別種のものに変じている。
シンプルにして豪胆なラーメン。

2003/8/27
環境省交渉に行った帰り滅煙倶楽部のSさんと。
東銀座・暘暘
鶏絲湯麺(とりそば・塩味)850円
具はきわめてシンプル。
ほうれん草。
鶏肉、大きめ。中華系香辛料で味が付けてある他は、ただ茹でてあるだけ。まったく素な調理法。
麺は大きさ極端に不揃いで、すこぶる旨い。すいとん感覚。
スープはシンプルな塩味、まさに湯麺。無駄のない美味さ。
中国で食べていそうなそのままの麺。

2003/11/5
光麺(池袋本店)
らーめん630円
中太縮れ麺。古式醸造醤油と干し貝柱。
炒め葱、小口唐辛子、茹で小松菜、揚げニンニクチップ。
大根の醤油漬け?
チャーシュー二枚、固め、旨味あり。
スープに煮干しの香り。
出汁はよく出ているが特筆すべき程のこともない醤油ラーメン。

2003/12/9
門前仲町・三幸苑
店主がかつて横浜野毛の三幸苑で修行したとのこと。
タンメン590円
麺が軟らか過ぎ。
野毛には及ばないが、それなりにおいしい。


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