植物
2018/6/30
人間の居住地域の周りにある植物世界は、多かれ少なかれ、人間によって手を入れられたものである。
人間の周りの植生は、人間による利用、文化、美意識によって形を変えられている。
そうした人間と植物の関係を考究する学問分野があってもよいのではないか。
自然地理学に対して人文地理学があるように、人文植物学、民俗植物学というものがあってもよいのではないか。
2018/6/30
「ゆすらうめ」もまた妙なる響きである。
2018/5/21
自分は今、植物に惹かれているのだが、同時に植物の名前にも心、動かされている。
一時期は、「はなずおう」という言葉の響きに、言うに言われぬ何かを感じていた。
日本列島で日本語を使う人々が、この紫の花を咲かす植物に付けた名前の、詩的な蠢(うごめ)きに、自分の耳が感応することに、驚きを覚えた。
ただ、花蘇芳という花を実際に知ってしまうと、この名前も当たり前な一つの言葉に戻ってしまったのだが。
今、自分は、「すべりひゆ」という語に、胸さざめいている。
自分は、すべりひゆという植物を知らない。
実際を経験した後は、この言葉も神秘的な響きを失ってしまうのであろう。
2017/7/23
いまサルスベリの花が咲いている。ピンクの花が多いが、白花(シマサルスベリ)がとくに見事である。その美しさは桜に匹敵すると言っても過言ではない。その花の価値に比して、サルスベリは名前で損をしていると言わざるを得ない。「さくら」「ハナミズキ」に「シクラメン」、「サボテンの花」まではやり歌のタイトルになっているが、「サルスベリの花」でヒット曲を出すのは作詞家にとって厳しかろう。ともあれサルスベリの花はもっと喧伝される値打ちがある。
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